足の過剰回内(overpronation)、偏平足や外反母趾やモートン病、強剛母趾など足首から下のトラブルになる原因

足首から下の様々なトラブルを引き起こす「足の過剰回内(overpronation)」

過剰回内とは何なのか?改善の仕方や、治し方について解説します。

足の過剰回内(overpronation)・過回内とは?

足の過剰回内(overpronation)とは、何かの原因で足が過剰に内側に倒れこんでいる状態のことを言います。

足の過剰回内

足の過剰回内

過剰回内は、過回内とも言います。症状は同じです。

読み方

過剰回内の読み方は、「かじょうかいない」、または「かかいない(過回内)」といいます。

英語では「overpronation」で、読み方は、「オーバー・プロネーション」です。

過剰回内になる原因

本当の原因は?

足が過回内になる原因は、人によって様々です。

一番のよくある原因は、

体の使い方・歩き方に問題

がある場合が多いです。

子供の頃から、体重を内側に掛けて歩いていると過剰回内になりやすいです。

また、

  • 内股、腰からしたの足の骨格が内側に向いている
  • 野球やバスケットボール、テニスなど内股で構えるスポーツををしていた
  • 介護士や看護師などで、足で踏ん張ることが多い仕事をしている
  • 保育士や幼稚園教諭などで前かがみの姿勢が多い仕事をしている
  • その他片側に重い鞄を持って歩く仕事をしている

などなど、人によって様々です。

靴じゃない

過剰回内は、「合わない靴が原因」と言われますが、これは間違いです。

遺伝でもない

親子では、「骨格」が似るので体の使い方も似ます。

なので、遺伝と言えば遺伝ですが、親が過剰回内でも治ります。

小学生以下の子供の過剰回内は、体重が増えてないので、体の負担が少なく、あまり問題にならないことが多いです。

過剰回内が引き起こす症状

過剰回内は、「足が過剰に内側に倒れこんでいる状態」だけなのですが、これが様々な症状を引き出します。

足裏は体を支える土台です。

足が内側に倒れこみ、足裏への体重が乗るバランスが崩れます。

そうすると、膝、股関節、腰、背中、肩、首、腕と体全体のバランスが崩れていきます。

様々な体のバランス崩れを引き起こす足の過剰回内

様々な体のバランス崩れを引き起こす

過剰回内が原因の一番多い症状、外反母趾

過剰回内が原因で引き起こされる症状で一番多いのが外反母趾です。

外反母趾の原因は、

過剰回内で崩れた足裏バランス

内側に体重が乗った状態でけり出す歩き方

です。

外反母趾の原因は「靴」「遺伝」「奇形」など色々言われてます。

が、それらは全部間違いです。

最新の現場では「過剰回内の解消」と「歩き方の修正」で、外反母趾が改善しています。

モートン病、中足骨骨頭部痛

足のつま先が痛くなるモートン病、中足骨骨頭部痛も過剰回内が引き起こします。

とにかく足裏への体重のバランスが崩れると、足首以下に痛みや変形が発生します。

モートン病や、中足骨骨頭部痛は、足裏への体重が一部に乗り、その状態で、痛む部分を打ち付けるような歩き方をしてることが原因です。

外反母趾と同じように「過剰回内の解消」と「歩き方の修正」で症状は改善します。

浮指

浮指も過剰回内が原因です。

足が内側に倒れこむことで、足裏のバランスをとるために、つま先が浮くの浮指です。

過剰回内を解消して、足裏で正常に体重分散ができると、割と早く改善します。

ひざ痛

過剰回内が原因で「ひざ痛」にもなります。

足裏のバランス崩れを、ひざで調整しようとするからです。

普段からずーっと変な力が入っている状態なので、限界がくると痛み出します。

O脚、X脚

足首から下が内側に傾くせいで、膝も内側に曲がります。

これがO脚や、X脚を引き起こします。

股関節通

ひざ痛と同じく、股関節で体の体重バランスを調整しようとしていると、痛みます。

外反母趾の方には多いです。

反り腰、腰痛

反り腰や腰痛も同じく、足から崩れたバランスを体のバランスを腰でとろうとすると、反り腰や腰痛になります。

背中痛

バランスを背中で取っていると、背中通になることがあります。

肩こり・首痛

バランスを肩で取っていると、ヒドい肩こり、首コリになる場合があります。

腕痛み

バランスを腕が取っている場合があります。

なかなか珍しいですが、過剰回内で姿勢が正されると腕の痛みも消えます。

治し方、矯正方法

体全体に悪影響を及ぼす、過剰回内の治し方・改善方法です。

基本的には

  • 体の姿勢のバランスの改善
  • 膝・足の使い方の修正
  • 歩き方の変更

になります。

インソールは補助的な役割

インソールは歩き方の変更で多少は役立ちますが、あまり重要ではありません。

体にしみついたクセの修正と、歩き方の改善がセットで必要です。

サポーターは効果無し

サポーターは、全く効果はありません。

むしろ自然な動きを邪魔しますので「効果がある」と言ってるサポーターにはご注意ください。

テーピングは逆効果

テーピングで足を固める方向の処置は、逆効果です。

余計に変なクセが着きますので、ご注意ください。

ストレッチもあまり効果無し

ストレッチで解消するという方もおられます。

過剰回内の原因は、体についたクセが原因なので、ストレッチでは一時的に戻せても、根本的には解決になりません。

体のバランスを正し、重心移動を外側で正しくする歩き方への変更が必要です。

整形外科?整骨院?整体院?どの病院に行けばよい?

足の過回内を矯正するには、外反母趾や足のトラブル専門の整体院が一番良いです。

体のバランスの矯正が必要なので、それに対応している整形外科でないと改善は難しいです。

また、整形外科では「形を直す」治療法なので、根本的な改善につながらないことが多いですね。

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感想(2件)

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